FX レバレッジ 10倍 海外FX2017年9月末に、金融庁が「国内FXのレバレッジを最大10倍程度に規制する」検討に入ったというニュースが流れました。

 

FXは外国為替証拠金取引とも言い、正にレバレッジを効かせることを前提とした取引です。

そのため、レバレッジ規制が変更されるということは全てのFXトレーダーにとって極めて重要な制度変更ということになります。

 

国内FXの倍率は歴史的にレバレッジが引き下げられ続けてきていますが、今回のレバレッジ上限引き下げ検討は何を意味しているのか、トレーダーにとってどういう影響があるのかが良く分からないという方も多いですよね。

 

そこで、本記事ではレバレッジ引き下げに隠された意図と、トレーダーに与える影響、対応策などを解説していきます。

 この記事を読むとどうなるか

  • レバレッジ規制によって自分のトレードにどういう影響があるか分かる
  • なぜ規制されるのかが分かる
  • 規制によって自分のトレードを不利にしないための対応策が分かる

ハイレバレッジ=ハイリスクという間違い

まず、多くの人が勘違いしているレバレッジとリスクの関係について。

多くのトレーダーは、

 

高いレバレッジ=高リスク

低いレバレッジ=低リスク

 

と認識していますが、これは間違いです。

 

レバレッジが低いとリスクが軽減されるどころか、取引金額が同じであればむしろリスクが高まります。

 

レバレッジが低ければ低い程、FXで取引しようとする金額に対して、実際に投入する金額の割合が高くなります。

 

例えば、100万円分の取引をする時、レバレッジが10倍であれば最低10万円はリスクに晒す必要があります。

しかし、レバレッジが100倍であれば、リスクに晒す最低金額は1万円で済みます。

 

同じ金額でトレードしていても、低レバレッジであれば自分の実際のお金をより多くリスクに晒さなければなりません。

 

レバレッジが高ければ実際にリスクに晒す金額は少なくて済むので、同じ金額の取引でも失う可能性のある絶対額は少なくなります。

 

取引金額が同じであればレバレッジが高い方が証拠金倍率も高くなるので、強制ロスカットのリスクも必然的に下がります。

ハイレバレッジのリスク

そもそも、なぜハイレバレッジ=ハイリスクというイメージが定着しているのでしょうか。

 

同じ証拠金を使って、より大きな金額の取引をする場合には、ハイレバレッジ取引の方がリスクが高くなります。

 

例えば、預託証拠金が1万円だとします。

レバレッジが10倍だと10万円分の取引ができますが、レバレッジが300倍なら300万円分の取引ができることになります。

 

この時、レバレッジを使った最大取引金額でそれぞれ取引すると、少しの値幅で大きな金額が動くハイレバレッジ取引の方が資産の増減スピードが速く、短期間で大きな損失を出すリスクが高まります。

 

しかし、最大取引可能金額に合わせて取引をするというのはそもそものリスク管理がおかしいので、ハイレバレッジ口座だからリスクが高いというよりは自分自身のリスク管理が甘すぎるだけとも言えます。

国内FXレバレッジ25倍→10倍の具体的影響

文字の説明ではイメージしにくいので、もう少し具体的に考えてみましょう。

 

25倍と10倍の両者に共通の条件を

  • 米ドル円取引
  • 1ドル=100円
  • 取引量=1万通貨
  • 預託証拠金額=10万円
  • 強制ロスカット=100%以下

と仮定します。

 

それぞれ、どれだけ相場が動くと強制ロスカットになってしまうか確認していきます。

レバレッジ25倍の場合

共通条件より、取引に使用する証拠金は4万円と算出できます。

 

1万通貨×100円(1ドル)=100万円

100万円÷25倍=4万円

 

強制ロスカットは100%以下ですので、6万円損して預託証拠金が取引証拠金の4万円まで下がってしまうと強制ロスカットになります。

 

1pipsは100円なので、6万円÷100円=600pipsまではロスカットせずに耐えられることになります。

レバレッジ10倍の場合

では、レバレッジ10倍の場合はどうでしょうか。

 

レバレッジ10倍であれば、100万円÷10倍=10万円の証拠金が必要となります。

 

そうなると、10万円の預託証拠金に対して、取引証拠金も10万円になるため、一瞬でも逆行したら強制ロスカットになります。

 

FXでは少し逆行してから伸びていくことなど当たり前ですし、多少の逆行は想定しておく必要があります。

そうなると、同じ取引金額でFXトレードをしようと思ったらより大きな金額の預託証拠金を準備する必要があります。

 

このように、レバレッジが低く規制されると強制ロスカットのリスクが増大します。

 

リピート系で手堅く運用していた人でも、ある日突然必要証拠金が不足し、これまで積み上げてきた戦略が台無しになるほど大きな影響を受けることになります。

レバレッジ規制の裏にある意図

個人トレーダーにとって、より大きな金額をリスクに晒す必要のある低レバレッジ取引はデメリットが多いですが、なぜこのような規制が検討されるのでしょうか。

 

そこには、政策的な意図があるように思えてなりません。

 

まず、現役トレーダーの多くが危惧しているように、レバレッジ規制は個人トレーダーにとっては不利に働きます。

 

今までと同じ金額を稼ごうと思ったら、今までよりも多くの実弾を投入する必要がありますから。

 

そうなると、既に多額の資産がある人にとっては大した影響はないかもしれませんが、これから資金を増やしたいトレーダーにとってFXはあまり魅力的なものではなくなります。

 

お金がないからお金を作りたいのに、そのためには多額のお金を用意しろと言われているわけですからね。

そうなると、そもそもFX市場から人が離れていき、もっと条件の良い別の市場を探すようになりますよね。

 

ここがポイントです。

 

あくまで推測ですが、国としては、短期的な投機取引を繰り返すFXよりも、長期で株を保有して欲しいと考えているのではないでしょうか。

 

アベノミクスはかなりザックリ言えば

  • 株高
  • 円安と物価上昇
  • 低金利

この3つの実現によって、企業の業績UP→従業員の給料もUP→好景気という流れを作ろうとしています。

 

つまり、株安や急激な円高は好ましくなく、日銀を中心に政府主導で株や国債の買い支えをしています。

 

しかし、いくら日銀でも株や国債を永久に買い続けることは不可能ですよね。

そこで、個人資産を株に回して欲しいと思うわけです。

 

NISAとかもそうですよね。

眠っている個人の金融資産を株に投入してもらうために、税制優遇を行うわけです。

 

勘の良い方ならもうお分かりだと思いますが、FXに流れている個人資産を株に移行したいという思惑が裏にあるのではないかということですね。

 

まだ検討段階ではありますが、実際にレバレッジが10倍になったら厳しい環境になりますね。

国内FXレバレッジ10倍規制への対応策

まだ検討段階ではありますが、この国内FX10倍規制が正式に決定したら、どうすれば良いでしょうか。

 

少額から資金を増やしていくのであれば、やはり海外FXを利用するというのが最善でしょう。

 

海外FXは日本人トレーダーにも有名な最大レバレッジ888倍のXMを始め、500倍前後のレバレッジを効かせられる口座が多いです。

 

但し、今のところ日本の金融庁は海外FXに対して規制をしていませんが、今後は何かしらの規制を行う可能性があります。

 

そうなると、信頼性の低い業者は締め出される可能性もありますので、多くのトレーダーに支持されている優良業者を使用した方が安全なことは間違いないですね。

海外FXの注意点

国内FXのレバレッジ規制改悪への対応策として、海外FXを使ったトレードがオススメですが、当然注意点もあります。

 

いくら優良のFX業者であっても、何かしらの問題が起きた時に海外とのやり取りは骨が折れます。

そのため、全資産の9割を海外FX口座に入れるような極端な資産配分は極力避けた方が無難です。

 

あくまで少額の元手から資金を大きく増やすためのFXですので、口座残高が増えてきたら定期的に出金することをオススメします。

 

また、こちらの記事でも触れている通り、海外FXと国内FXでは税金の取り扱いが違いますので、その点にも注意が必要です。

まとめ

国内FXは個人トレーダーにとって年々不利な条件に変更されてきています。

 

FXは外国為替証拠金取引という名の通り、証拠金を使ってレバレッジを効かせて行う取引です。

 

株等の他の金融商品に比べ、少額から資金を増やすことに向いている取引がFXであるにもかかわらず、国内FXは多額の資金を最初から準備しなければならないように規制されていきます。

 

このような不利な環境からの抜け道として、海外FXの利用をオススメします。

 

海外FXは高いレバレッジを効かせたトレードが可能になるだけでなく、ゼロカット方式によってマイナスの損失が出ないことなども国内FXより優れています。

 

但し、海外の業者であるということはそれだけでリスクになり得ますので、くれぐれも優良業者が提供している海外FX口座を使うようにして下さい!