調整波動エリオット波動の簡単な概要や推進波の原則、各波動の簡単な特徴については別記事で解説しました。

今回は、エリオット波動の中でもカウントが難しいとされる調整波動について。

この調整波動でカウントが狂ってしまい、エリオット波動が難しいと感じてしまう人が多いです。

調整波動が推進波動より難しく感じるのは、パターンを覚える必要があるからです。

簡単なルールを覚えるだけの推進波動と違い、パターンと一致した動きであることを確認する必要があります。

パターンを覚えなければ調整波動のカウントは不可能なので、一気に覚えちゃって下さい!

この記事を読むとどうなるか

  • エリオット波動の調整波動がカウントできるようになる
  • カウントに根拠が生まれ、自信を持ってエントリーできるようになる
  • 難しい動きで混乱しなくなる

調整波動は主に4パターン

エリオット波動の調整パターンは主に4種類に分けられます。

  • ジグザグ調整
  • フラット調整
  • トライアングル調整
  • 複合調整(上記の組み合わせ)

大まかに分けた4つのパターンから、更にいくつかのパターンに分かれることになります。

それぞれ解説していきます。

ジグザグ調整

調整波動の中で最も分かりやすく基本的な形が「ジグザグ」になります。

ジグザグは5-3-5の3波動で構成され、推進2波で多く出現するパターンです。

4波ではあまり出現しませんが、2波が複雑な調整になった場合、4波で出現することもあります。

ジグザグ調整

 

ジグザグの波動比率は以下のようなパターンが多くなります。

  • A波=C波になることが多く、C波=A波の61.8%や161.8%になることもある
  • B波はA波の61.8%まで戻すことが多い

調整波動形成中のエントリーは難しいですが、ジグザグのC波だけは比較的簡単です。

B波がA波の61.8%程度まで戻すのを待ち、エントリーしていきます。

フラット調整

フラット調整波は3-3-5の3波動で構成されます。

ジグザグとの違いは、A波が5波動でなく3波動になることです。

フラットは4波で多く出現し、ジグザグで十分に調整しきれなかった時にフラットに変化します。

フラットには

  • フラット
  • 拡大型フラット
  • ランニングフラット

の3種類があります。

フラット

フラット調整

文字通りフラットの基本形になります。

3波動の大きさはほぼ同じになり、A波=B波=C波となります。

ジグザグに比べて調整幅が少なく、相場が強いことを示します。

拡大型フラット

拡大型フラット

フラット調整波はジグザグに比べて調整幅が小さいですが、拡大型フラットは比較的大きな修正になります。

B波がA波の始点を上回り、C波はA波の終点を下回ります。

C波がA波に対して161.8%~261.8%まで伸びてくることもあります。

拡大型フラットではA波の始点や終点を超えてくる部分が「ダマシ」になります。

ランニングフラット

ランニングフラット

ランニングフラットは拡大型フラット同様にB波がA波の始点を上回りますが、C波はA波の終点を下回りません。

拡大型フラットと同様にB波がダマシになる上に、C波の終点予測が難しいことが特徴です。

トライアングル調整

トライアングルは他の調整波と違い、3-3-3-3-3の5波動で構成されます。

ジグザグが5回続くようなイメージですね。

トライアングルは大きく分けて

  • 収束型トライアングル
  • 拡大型トライアングル

の2種類に分類されます。

更に言えば、上昇型や下降型等に細かく分類することができます。

トライアングル調整波は基本的に4波で出現することが多いです。

収束型トライアングル

収束型トライアングルがトライアングルの基本形になります。

A波の61.8%がB波、そのB波の61.8%がC波といった感じで、61.8%ずつ収束していくイメージを持つ。

実際は全てが61.8%ずつ収束するほどキレイな形にはなりにくいですが、内部波動の内2つは61.8%の比率で関係していることが多いです。(D波がB波の61.8%になる等、必ずしも直前の波動に対して61.8%にはならない)

61.8%でなく、78.6%の比率で収束していくケースも多いです。

収束型トライアングルの中には、ランニングフラットと同様にB波がA波の始点を上回るランニングトライアングルという形も存在し、出現頻度も高いです。

トライアングル調整

 

拡大型トライアングル

拡大型トライアングルはC波の形成時点では拡大型フラットとの見分けが難しいです。

フラットではC波が5波動形成になりますが、トライアングルでは3波動形成になる点で異なります。

収束型は61.8%で収束していくイメージに対して、拡大型は161.8%で拡大していくイメージを持ちます。

但し、拡大型は収束型に比べて比率がズレるケースが多くなります。

拡大型トライアングル

トライアングルは複雑な動きになることが多く、値動きに合わせて逐一カウントの修正が求められます。

トライアングル形成中だと判断したら、下位足で分かりやすい波動を見つけてエントリーしましょう。

オータネーションの法則

これまで調整波動について説明してきましたが、同じような調整波動は連続して発生しません。

この法則がオータネーションの法則です。

推進2波でジグザグ調整をしたら、4波はジグザグ以外の調整になるということです。

2波で単純な調整波動になったら4波で複雑な調整波動になる可能性が高いとも言えます。

オータネーションの法則

 

2波が複雑な調整になり、4波が単純な調整になることもありますが、4波が複雑になるパターンが圧倒的に多く出現します。

まとめ

エリオット波動は調整波動で挫折する人が多いですが、それはパターンを覚えていないからです。

内部波動の構成やオータネーションの法則を意識することで、調整波動もカウントできるようになります。

調整波動は推進波動に比べて複雑で難しい動きになることが多いので、最初に予想した通りに価格が動くという前提は捨てた方が良いですね。

値動きに合わせて修正を重ねながら1つずつカウントすることで、相場の分岐点や大きな流れを捉えることができるようになります。

調整波動がカウントできればエリオット波動の大部分が使えることになりますので、まずはパターンを覚えてしまいましょう!